シマノから2022年に発売された攻攻めのコンセプトロッド、エクスセンスZOOM。
1フィート伸びるという、大昔に磯竿にはよくついていた機構をシーバスロッドに落とし込んだこのロッドを「う~ん、インフィニティが一番いい気がするけどZOOMも気になるんだよな~、でもどっちも買うお金はないし~」などと1か月余り悩んだ末に購入。
せっかくのハイエンドロッドなので、情報共有などの意味も含めて購入時に参考にしていた口コミが実際どうだったのか、なんやかんやレビューしていこうと思います。
さてまず気になるのは、配送されるときの梱包状態だと思いますが写真の通りシマノの段ボールに包まれ、スケスケロッドケースに入った状態で届きました。
お店で買う方には関係ないことかもしれませんが、自分のようにネット注文することが多い方は気になるところだと思います。
ロッドケース自体は針金のようなもので段ボールに固定されている状態だったのでトラックなどで運送中に暴れて傷が入るようなこともなさそうです。
美術品のようにがちがちの梱包というわけではありませんが、箱ごとぶっ潰されるような乱暴な運び方がされない限り中のロッドは無事に届きそうですね。
次に、購入前に参考にしていた口コミ内容と実際に手にしたエクスセンスズームがどの程度違いがあったかですが、先に結論を言えば概ね口コミどおりでした。
ハイエンドモデルなのにディテールの完成度が雑という口コミですが、上に出した写真の通り確かに雑さは見えました。
ですが、正直細かいこと気にしないタイプなので個人的には全然気にならない範囲です。
まぁ、この辺はジェノスやインフィニティなどが完全メイドインジャパンに対して、ZOOMはメイドインインドネシアという部分の差なのかな~という感想です。
実際に試し投げに行ってみての感想ですが、特にZOOM部分がずれてしまったりするようなことは全くありませんでした。
1時間ほどフルキャストとチョイ投げを交互にしてみた感じで、その後の1時間は普通にいつもの釣りをしてみましたがシリコンで固定されている部分が86にしているときも96にしているときもずれは無し。
差し込みが甘くなっていると多少ズレてしまうことはあるかもしれませんが、ちゃんと固定すればそんなことはないと思います。
ただ、長く使い続けていったとき経年劣化でこの部分がどうなっていくのかは現時点ではわからないですね。
実際のふくらみがこちら。
正直気になるような感じは自分はありませんが、気にする方は気になるのかな?
これは短くしたときに固定する際に必要になるふくらみなのでこれを許与出来ないのであればZOOMは不向きでしょうね。
正直キャスト時もその他の時もどこかに干渉する事も無いので慣れてしまえば何てことなさそうです。
エクスセンスZOOM自体の侍従は非常に軽く振りやすいのですが、長時間フルとなると受信位置も重要。
ということで、バランスがとれる中心部分がどのあたりがどこなのか写真で撮っときましたのでご参考までに。
上が86フィートの状態での中心部、したが96フィートに伸ばした状態での重心部分。
リールシートから少し上あたりでバランスがとれているので長時間振っていても疲れにくい設計になっています。
(まぁ、合わせるリールにもよりますがこのクラスの竿買う人であればそれなりのリール使っているでしょうから…)
さて、続きまして水辺に立っての試し投げの感想です。
ロッドは勿論エクスセンスZOOM86-96MLです。
その他はこんな感じ。
まずは、お気に入りのルアーを投げてみようという事でハイドシャローを付けて86の状態でぶん投げたところ
「えぐい飛ぶじゃん!」
という感想がまず出ました。
流石はシマノのハイエンドロッドだけあって
等々のシマノの技術が詰まっているだけあって、捻じれずよく曲がり思っている方向に気持ちよくルアーが飛んで行ってくれます。
キャストがうまくなったと錯覚するレベルで意図した方向に、より遠くにルアーをロッドが届けてくれるこの感覚は素晴らしすぎます。
などなど軽いルアーもしっかりと飛んでくれますし、86フィートの状態でも十分な飛距離を出せました。
96フィート状態だと当然ながらぶっ飛んで行きます 笑
因みに、竿の曲がり具合はこんな感じで(96の状態)、他のシマノロッドと同じような調子でありながらやや柔らかめなのかな~という印象です。
しかし、柔らかいだけでなく同時に強さも感じられる感触でしたのでしっかりと曲がって魚を寄せてくれる感じっぽいです。
グリップはやや細めで自分にはベスト。
やたら手が大きい人は少し細く感じるかもです。
次に気になっていたのがカーボンモノコック。
「ロッドの感度はいかに?」
という部分ですが、これもスバラシイの一言につきます。
シャロ―ランナーだろうがバイブだろうが、デットスローで巻こうが今ルアーがどんな状態なのかが手に取るように分かります。
今回はシーバスがルアーをチェイスするようなことはありませんでしたが、たぶん後ろにシーバスがぴったりついてきたら感じ取れるんじゃないかってレベルで好感度です。
ただ、これがカーボンモノコックを搭載してるからなのかどうかというのは最後まで分かりませんでした。
まぁ、いずれにせよこれだけ感度が良ければ十分すぎるし魚釣れなくてもルアー巻いてるだけで楽しくなっちゃう本当に良いロッドです。
86フィート時も96フィート時もこの感度は変わらず同じでした。
早く鱗付けしたい!
さて、以上2点の参考口コミでしたが実際に手にしてみた結果上記に記載したとおりの感想でした。
インフィニティやジェノスに比べれば割安感のあるZOOMですが、それでもハイエンドモデルという事だけあって5万円台後半の高額ロッド。
正直「えぇーい!!いったれ!!!」という思いで半ば勢いで購入したロッドですが、実際手にしてみた結果非常にマニュアル感があるというか「竿に釣らせてもらってるのではなく、自分で竿をがっつり操作して魚を取る!」というような感覚で釣りができるよ功だと思います。
いま、エクスセンスZOOMを購入しようかどうか悩んでいる方の参考になったのであればよかったです。
色々購入直後レビューしましたが、気になるのはこいつを使い続けていった結果どのような不具合が出てくるのかという部分でしょう。
特にZOOM機構の固定で使われているシリコン部品がどの程度劣化に強いのかというのは実際に使っていかないとどうなるのか現状では未知数。
シリコン自体は非常に劣化に強い素材だと思っているのでそう簡単にズレやすくなったりすっぽ抜けたりするようにはならないと思いますが、実際はどうなのか。
今後も釣行日記にその辺も書いていこうと思いますのでチェックしていただければと思います。
では今回はこの辺で。